

家畜の排泄物の処理は、環境問題だけでなく、農畜産業の後継者問題へと広がっています。
南国興産は、その問題を真摯に捉え、国内初の鶏ふん発電ボイラーの設置を行いました。
燃焼エネルギーから得られる電力と蒸気エネルギーを、工場の稼動エネルギーとして利用しています。
蒸気エネルギーの利用により、化石燃料・CO2の排出削減に貢献しています。
発生する燃焼灰は良質の肥料原料として有効活用しています。
なお、電力については、グリーン電力証書システムを通じて環境価値を第三者に譲渡しています。
農畜産の盛んな宮崎県では近年、家畜のふん尿による土壌や地下水の環境汚染が問題となりつつあります。当社は以前より鶏ふんを燃料とする特殊ボイラーを設し、地域の環境保全に取り組んできました。
そして平成13年度、環境保全をさらに推し進めるため、国内で初めての鶏ふん発電ボイラーを設置し、平成14年4月より稼動を始めています。
このボイラーの設置により県内全域で発生する鶏ふんを回収することが可能となり、宮崎県の環境保全に大きく貢献できるようになりました。
ボイラーで得られた蒸気は生産工程で熱源として利用される他、蒸気の一部で発電を行い、工場へ供給しています。また、燃焼灰は肥料原料として利用しています。
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鶏ふん発電ボイラー(
)で発生した蒸気の約半分を利用して、発電を行っています。
発電出力は1号タービン・2号タービン合わせて1630kw、うち約半分を工場内の各施設へ送電し、残り半分を鶏ふん発電ボイラー設備で使用しています。

鶏ふんを燃焼することによって得られた灰は、パン型造粒機によって2~4mm程度の球状に造粒されます。
造粒された灰はリン酸と加里の含量が高い、良質の肥料原料として販売されます。
弊社の周辺地域・宮崎県都城地区は牛・豚等の有数の畜産振興地域であり、多量に発生するふん尿の処理体制づくりが緊急かつ重要な課題になっています。
南国興産では平成13年度、特殊汚水処理設備を設置し、ふん尿の処理体制づくりに取り組んでいます。
上記鶏ふんボイラー設備と併せて、畜産分野での総合的なリサイクルに取り組んでいます。

工場から排出された汚水を、活性汚泥法により浄化し、排出します。(一日約400t)

家畜排泄物の適正処理を目的として、近隣養豚農家の豚尿処理を行っています。(一日約30t)
A1.農畜産業におけるさまざまな環境問題の解決が期待できます。
鶏ふんボイラーを設置することで、
・ふんの野積みが解消することで、悪臭公害や害虫の発生を防止することができる
・土壌への適正施肥に より、農地の自然循環機能を維持増進することができる
・地下水汚染や河川の水質汚濁防止を図ることができる
・畜産農家において、ふん処理施設整備の必要性が少なくなる
また、ふんを確実に処理することができることで、計画的に飼育生産を行うことができる
・ふんの窒素成分を空気中に還元することにより、無害化を図れる
などの効果が挙げられます。
A2.水分含有量の多いふんを燃やすための工夫をしています。
燃焼炉内は砂(流動砂)が入っていて、その砂をエアーによって吹き上げ、700~750℃の温度に調整されています。
そこに鶏ふんを投入すると、熱された砂によって燃焼され、燃焼炉は800~900℃の状態になります。
その燃焼熱を利用して、水管を通る水を熱し、蒸気を発生させます。
A3.大気と灰の測定確認を行い、どちらも大丈夫です。
当設備は廃棄物焼却炉ではなく、ダイオキシン類の規制値はありませんが、測定を行って廃棄物焼却炉の規制値をクリアーしていることを確認しています。
排ガス測定値は、0.000062ng-TEQ/Nm3 です。
廃棄物焼却炉の場合の規制値は 0.1ng-TEQ/Nm3 ですので、非常に少ないことが分かります。
A4.河川放流基準に則って適正に処理しています。
工場排水には河川放流基準があります。
排水基準は次のような項目と数値になります。
| PH (mg/l) |
BOD (mg/l) |
COD (mg/l) |
SS (mg/l) |
油分 (mg/l) |
大腸菌 (個/ml) |
T-N (mg/l) |
T-P (mg/l) |
| 5.8~8.6 | 160以下 (120) |
160以下 (120) |
200以下 (150) |
30以下 | 3000以下 | 120以下 (60) |
16以下 (8) |
( )内の数は日間平均